今日もご覧いただきありがとうございます。
今回は、カメラの基本2つ目、シャッタースピードについて解説してきます
シャッターとは
シャッタースピードは、撮像素子手前にある、光を遮る幕のことです。
これが実物のシャッターです
先幕と後幕と呼ばれる2つの幕で、構成されています。
こんな感じの動きをします
上の動画で、先幕と後幕の間にスリット状の隙間が開いていたと思います。
あのスリットの幅で撮像素子に光が当たる時間を調節します
(ちなみに、よく勘違いされる方がいるのですが、シャッタースピードが1/8000秒だからと言って、
シャッター自体が1/8000秒のスピードで動いているわけではないです。
シャッター自体の速度は大体1/300秒程度で、あくまでもスリットの幅で、撮像素子の1画素に当たる光の時間が1/8000秒というだけです)
ミラーレスカメラには、ほぼ必ず電子先幕シャッターや電子シャッターがついています。
それについては、今後、一眼レフカメラとの比較を含めて詳しく解説しますのでお待ちください。
シャッタースピードのかえ方
シャッタースピードのかえ方は、カメラのモードをSモード(CannonなどはTvモード)にして、カメラについているっダイヤルを回すだけです
高級機だとカメラ前部のダイヤルがシャッタースピード用のダイヤルになっている場合が多いです
カメラのSモードにすると、シャッタースピードをダイヤルで調整できます
シャッタースピード(SS)で何が変わる?
シャッタースピードは一般的にSSと略され、数値が小さいほど、撮像素子に光が当たる時間が増え、多くの光を取り込めます
段階は
SS1/30,SS1/60,SS1/125,SS1/250,SS1/500,SS1/1000
と、倍になるごとに1段暗くなり、1/2になると1段明るくなります
シャッタースピードは、絞りと違い、面積でなく時間なので、単に倍にすれば1段変わるので覚えやすいですね!
シャッタースピードは、カメラにもよりますが、30秒~1/8000秒程度まで
幅広く変えられます。
また、BulbやTime機能など、30秒以上の長時間露光できる機能も多くの場合搭載されています。
露光・・・撮像素子に光を当てること
今度は動きのある被写体でシャッタースピードの違いを見ていきましょう
このように動きのある物体を取る時には
シャッタースピードをあげないと被写体ブレが起こってしまいます。
どの程度のシャッタースピードで撮ればいいのかは、後ほど案内します
シャッタースピードで表現が変わる
シャッタースピードは、動きのある被写体をブレずに止めたり、逆に写真に動きを持たせたりと、いった表現が可能です
例えば、飛行機を撮るときには、シャッタースピードは、かなり速くしないといけませんし、
(だいたい1/1000秒以上)
逆に花火を撮るときは、三脚にしっかりと固定して、遅めのシャッタースピードで撮影しないといけません(1秒以上のスローシャッター)
星空を撮る場合は、10~30秒程度の露光時間が必要です
シャッタースピードの目安
シャッタースピードの目安は
絞りはF4程度・ISOは100程度の場合
星空・・・10秒~30秒(三脚必須)
暗めのの夜景・・・1秒~10秒(三脚必須)
明るめの夜景・・・1/30秒~1秒(三脚はあったほうがよい)
幼稚園~小学校低学年の運動会・・・1/500秒~1/800秒程度
小学校高学年~のスポーツ・・・1/1000秒~1/2000秒程度
飛行機・・・1/1000秒~1/2000秒程度
ちなみに、陸上のウサイン・ボルト選手は、
1秒間に12m進みます
もしSS1/1000秒でシャッターを切ると、
12mは12000mmですので、12000/1000で、シャッターを切る間にボルト選手は12mm進んでしまいます
ボルト選手を至近距離でビタッと止めるためには、1/1000秒では足りないんですね・・・・
シャッタースピード表現の応用
流し撮り
通常、早く動いている被写体を撮る場合はSSを早めに設定しますが、
あえてシャッタースピードを遅くし、被写体と同じ角速度でカメラを動かす
「流し撮り」というテクニックがあります
このように、流し撮りをすると、メインの被写体はブレずに止まっていて、背景だけ意図的にブレさせることで、被写体の高速感を表現することができます。
カーレースの写真などを検索すると、流し撮りの写真がたくさん出てきますので、ぜひ検索してみてください。
長時間露光
長時間露光は、読んで字のごとく、長い時間撮像素子に露光することです
これは、非常にゆっくり動いている星などの動きを表現する際に使われたりします
コメント